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ジャズギター・コード・コレクション(1):F7(9,13)

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これから時々、ジャズギターでよく使われるコードを観察する記事を書いてみたいと思います。コードやボイシングは前後の流れ(どの音がどの音に移動するか=ボイスリーディング)が大事ではありますが、このシリーズではあえて1個1個のコードを掘り下げるというアプローチでやってみます。

というわけで第1回目は下のコード、F7(9,13)です。ルートは何でも良いのですが、ここではFとします。

ジャズギター・コード・コレクション(1):F7(9,13)

下からEb, A, D, G, と積み上がっています。F7として考えると、7th, 3rd, 6th(13th), 9thという順番。このコード、例えばF BluesのF7のところで使えたりします。枯葉のツーファイブのF7でも使えます。ルートがないフォームなので、ベースがいるコンボでの演奏で便利ですね。

トップノートの9thを全音下げてF13にすることもできますね。トップノートを半音下げるとF7(b9,13)。Ebの上にDトライアドがのっかる、コンディミと縁のあるモダンな響きのコードにも。ボトムノートを全音上げると、F6(9)というこれまた有名なフォームのコードにもなります。そこにさらに1弦7FのB音を加えるとF6(9,#11)に…

などと適当に拡張していくといろんなコードが覚えられて楽しいですね。

さてこのF7(9,13)ですが、F Mixolydianを4度で積んでいった時に7番目に現れるコードでもありますね。F Mixolydian = Bb Ionianなので、Bb Ionianを4度で積んでいった時に4番目に現れるフォームとも言えます。1234弦セット、6543弦セットでも弾けるボイシングです。

下から増4度、完全4度、完全4度、という組み合わせ。ボーン、と鳴らすだけで心が引きこまれていくような響きです。当たり前のコードの一つではありますが、書きながらあらためて弾いてみるとなかなか味わい深いコードです。

ジャズギター・コード・コレクション、果たして需要があるのかどうか不明ですが、時々追加していきたいと思います。もし有益なところがありましたらいいねなどしていただけると幸いです。


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