この記事を書きながら驚いているのですが、はじめて聴いたエリック・サティの音楽は高橋悠治さんによる演奏でした。それは私がはじめて買ったCDのうちの1枚であったようにも記憶しています。1976年録音の作品で、今でもまだ売っているのがすごい。
サティ:ピアノ作品集1
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高橋悠治
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そしてつい先日、高橋悠治さんによるエリック・サティの再録音CDが発売されました。そのトレイラーがこちら。
1976年の音源を聴いたことがある方には、全く違う演奏になっているのがわかると思います。いちばん上で紹介した最初の録音は、まさに白い音楽、家具の音楽という感じで、それはそれで魅力的なニュートラルな演奏でした。今回の新しい録音では、高橋氏とサティの音楽との関係に変化があったのか、もっと味わうように弾かれている感じがします。
サティの譜面には「迷信的に」とか「余儀なくされたように」といった不思議な指示があって面白いです。子供の頃、この楽譜を見ながら高橋悠治さんの演奏を聴いていました。
いま20歳くらいの人って、エリック・サティの音楽を知らなかったりするのかな。有名な「ジムノペディ」もいいけれど、私が大好きなのは「ノクテュルヌ」や「天国の英雄的な門への前奏曲」です。興味のある方は是非聴いてみてください。コンテンポラリー・ジャズが好きな人なら結構気に入るんじゃないかと思います。
エリック・サティ:新・ピアノ作品集
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高橋悠治
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