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異弦同フレット、指を寝かせるか否か

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2弦・3弦のあいだは別として、ギターでは完全4度上がったり完全5度下がる時に、隣接する弦の同一フレットを同じ指で押さえる(=指を寝かす、rollする)か、違う指で押さえるかの2パターンあると思います。

世界政治が大きく揺れ動いている時にこんな小さいことを考えていて良いのかっていうくらいミニな話題ですが、これ最近よく考えるテーマです。それに世界政治は私にはどうにもならないけれどフィンガリングくらいは改善可能な世界。

指を寝かせてバレーすると、指の動き的には合理的。2本でなく1本動かすだけで済む。速く弾ける。動きは少なければ少ないほど良いはず。でも隣の弦に移動する時、音をきれいに切らないと重なりがち。リズムも危うい。Tim Millerもなるべく寝かさないほうが良いよ、と教則動画で言っていました。

異弦同フレットを別々の指で押さえると、明瞭な良い音で弾ける。最初から4度の動きを想定していない時でも弾ける。けれど速く弾く時は指が渋滞しがち。

どちらも一長一短で、どちらが良いとは言いにくい。しかも上昇する時と下降する時とでベターなフィンガリングが違う(笑)。速さによっても違う。いろいろな音型をゆっくり弾いてみると、かなり適当にやっていたんだなと気付きました。あと弾けないくらいの速さで練習すると無理なフィンガリングが判明したりして、それも面白いですね。

むかしジョン・スコフィールドが(確か下の教則DVDで)、こういう練習をよくやったよ、とこの異弦同フレットのフィンガリング(別々の指で弾く)を一瞬だけ紹介していました。当時、こんなきちんとした教則DVDのインタビューの中で、ジョンスコはなんでこんなミニな内容について語るのか謎だったのですが、最近その意味がよくわかります(笑)。ギターを弾くにあたって大事なのは抽象的な観念ではない。連続する2つの音をどうやって弾くか、そういう具体的で小さいことが大事なのだ。きっとそうだ。

苦手なフィンガリング、ギターでは難しいフィンガリングが発生するような音型を弾かないという手もあると思うのですが、4度はやっぱりきれいに弾きたい、と思うのでありました。指を寝かせても、寝かせなくてもどんな速さでも対応できるよう練習中です。あ、同じ指で異弦同フレットに高速で移動するという技もあったか(汗)。

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