例えば、リック。例えば、フレーズ。リズミック・フィギュア。ボイス・リーディング。音列。スケール。パターン。等々の言葉があります。それぞれに細かい意味があり、もともと定義が曖昧だったり、人によって意味に揺らぎがあったりもします。
でもこういう言葉の細かい意味に、知らず知らずのうちに心を操作されているということはないのか。例えば「パターン」という言葉を耳にすると、反射的にそれは何か機械的で退屈なものだと思ってしまったりはしないか。「リック」という言葉を耳にすると、クリエイティビティを放棄したマッスルメモリーの何か惰性的な動き、みたいに思ってしまったりはしないか。
では他の言葉で呼ぶことはできないか。何があるだろう。と考えたら、何だ、メロディ、って呼べばそれで全て解決ではないか、と思ったのでした。
リックもメロディだし、フレーズもメロディ。キリン生茶のCMで流れるアントニオ・サンチェスのドラミングだってメロディ。ジョー・ディオリオの教則本に出てくるパターンもメロディ。内声の動き、それもメロディ。アルペジオも勿論メロディ。ディレイ・エフェクトだってメロディ。全部メロディ。
全部メロディなんだ、と考えると、全部大事なものに思えてくるし、どれも恥ずかしいものでもないし、嘘臭くもないし、正直で本当のもの(authenticなもの)に思えてきます。だから、今日から机を指でリズミックに叩いたら、それをメロディと呼ぶことにしよう。そして「パターン」を練習する時も、メロディを練習しよう、と自分に言い聞かせることにしよう。
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