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久しぶりに英語で道を聞かれて思ったこと:流暢さと正確さの両面で訓練する

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先日、地下鉄構内にて、発音からすると英語ネイティブではない西洋人の夫婦に英語で話しかけられました。

英語で何か読み書きする行為は私にとって日常的な行為なのですが、現在の職場には英語で「話す」必要のある外国人の同僚はいません。英語での会議も海外出張もしばらくありません。つまり、英語を「話す」機会がやや非日常的なものになってきています。

さて、その西洋人夫婦の奥さん。「すみません、丸ノ内線はどこにありますか?」と聞いてきました。丸ノ内線は私達がいた乗り場の奥からアクセスできるようだったので、「このホームの奥に行くとありますよ」と私は答えました。

確か、”You’ll find it at the other side of this platform. ” みたいなことを、ぎこちなく答えたように思いますが、その時、喋りながら2つのことに気付いてかなりもどかしい思いをしました。

  • 英語のフレーズがすぐに出なくなっている
  • 口が上手に動かなくて発音がヘタになっている

フレーズという面で見れば、私は英語が達者なわけではないので確信はないですが、そんな長ったらしい言い方をしなくても単に “Over there.”(向こう側です)とか、”At the other side.”(反対側)とか、”Go straight this way and you will see.”(ここまっすぐ行くとわかりますよ)みたいなシンプルな言い方でも問題ないはず(ぶっきらぼうかもしれないけど)。

どんな回答をするか(どんなフレーズを返すか)は、選択肢がたくさんあるのですが、それが咄嗟に出てこない。まずいな、英語で喋ってないとこうなるな、と思いました。もう一つは、発音。日本語では唇を横に大きく引いたり、舌をちょっと噛んだりする発音はない(はず)。だからガチガチになっていると “th” を発音する際に舌を強く噛んで死ぬ。

フレーズがいくつか反射的に出てくるか。さらに、そのとき最適なものがスムーズに出てくるか。これは「流暢さ」(fluency)に関係することだと思うのですが、この方面を強化するには、実際に外国人と話すしかない。即興演奏で言えば、セッションに参加して知らない人と演奏するのが最適。家に篭って練習していてもうまくならない、と言われるのは、この領域における話。

次に、自分が(無意識に、あるいは意識的に)選択したフレーズを、きちんと発音できるか。舌を噛まず、血を流さず、適切な声量で相手に伝わるように言えるか。楽器で言えば、良いピッチで、粒の揃った音で、リズムとダイナミクスをコントロールして弾けるか。「正確性」に関係することだと思うのですが、これは個人練習でやれる、そしてやるべきこと。家でできる。

語学でも、楽器の演奏でも、「流暢さ」と「正確さ」という2つの領域で訓練する必要があると思ったのでした。で、その両方の面で上達していくのが望ましいに決まっているのですが、どちらがより大事かといえば、「流暢さ」のほうではないかとも思ったりします。というのも、

  • 発音はあまり上手でないけれど、適切に会話ができる
  • 適切に会話はできないけれど、発音はとても上手だ

前者はOKだとしても、後者は全然OKではない。ジャズ・ギターの話で言うなら、

  • テクニック面で問題は多いけれど、良いフレーズが出てセッションでも良い流れで弾ける
  • ものすごく良い音で音の粒も揃っていてリズムは乱れず指も速く動く、でも良いフレーズが出なくてセッションでも何か止まってしまう感じ

これどちらが良いかといったら、前者のほうがはるかに良いはず。でも、両方練習する必要があるのは間違いないですね。基本的なテクニック、楽器のコントロール能力がないと、ある程度の流暢さを得ることは難しいとも思います。


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