これまでに使ったことのあるエレキギター用ソフトケースについて書いてみたいと思います。ちなみに私は移動時にハードケースを使うことはありません。だって重いし、演奏前に握力を終わらせてしまうわけにはいかないからです。何かこういうハードケースを背負うためのアタッチメントも存在するようですが、重いのはやっぱり嫌。
世の中には様々なソフトケース(ギグバッグ)があって悩むのですが、大学生の頃先輩のアドバイスで最初に買ったのはMooradian(ムーラディアン)だったと思います。これは高かったのですが実に長持ちしているので良い買物だったと思います。
他にフルアコ・セミアコ用のギグバッグで代表的なメーカーというのは、大体以下の4つでしょうか。NAZCA(ナスカ)、Mono(モノ)、Mooradian(ムーラディアン)、SKB。他にReunion Blues(レユニオン・ブルース)というのもいいと最近聞いたことがありますが、私は使ったことがないし実際に使っている人も見たことがありません。
上のメーカーのバッグはどれも特徴があり、一長一短です。一言で乱暴に形容すると次のような感じでしょうか(私の主観です)。
ギグバッグに何を求めるかは人によって違うので正解はないでしょう。「軽さ」を最重要視するならムーラディアン一択。プロテクション性能と価格のバランスを考えたらMonoだし、レスポールのようなソリッドで多少作りがショボくても十分にプロテクション性能があって軽量で安いものが欲しいならSKBのソフトケースがベストチョイス、と感じます。
悩みたくないならナスカを選んでおけばそこそこ安心。国内メーカーなのでサポートも充実しているし確かオーダーメイドもできたと思う。ただしバッグ内の生地がギブソン系のラッカー塗装に影響を与えるという話を聞いたこともあるので注意。iGigは、個人的には無理。何故なら手で持つためのループがないから。ショルダーしかない。微妙に不便。
ムーラディアンはフルアコ用もセミアコ用もほぼ同じ製品。Monoはプロダクトによって内容が違って、重さが気にならないならm80が良いし、最軽量がいいならVertigo。ただしVertigoは荷物がたくさん入らない。シールドを入れたら楽譜が入らない場合も。同じスリムタイプならGuitar Sleeveのほうが荷室は容量が多いのでおすすめ。
プロテクション性能的にはMono=iGig=SKB>Nazca=Mooradianという印象。満員電車の中でガンガン人に蹴られる可能性があるならムーラディアンよりMonoのほうが良いかも。ちなみにムーラディアンは荷室も広く楽譜やシールドその他もたくさん入る。ただしエフェクターのようなものはボディがヘコむからやめたがほういいと思います。
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結局のところ、何を優先させるかという話になると思います。全ての条件を満たしている製品というのはなかなかない。とにかく丈夫なものか。とにかく軽量なものか。それともそこそこのトータルバランスか。自分が何を求めているかをよく吟味して考えて選択するのが良いと思います。