ギブソンの2019年モデルからフルアコが消滅しています。米国公式サイトの”Product”タブから”Electric Guitars”, “Archtop”→”2019″とソートをかけていくと、空白に。今度は”ES”から”2019″とソートすると、ES-335が4本、ES-275が1本、ES-235というギターが1本現れます。
なんだ、小沼ようすけさんが愛用する名機の呼び声高いフルアコ・ES-275がまだあるじゃないか。と思ってスペックを見ると…
Image from ES-275 Thinline 2019, Gibson.com
Featuring a thermally engineered chambered maple centerblock and thermally engineered quarter-sawn Adirondack spruce bracing, this guitar offers lightweight semi-hollowbody characteristics in a timeless archtop package.
センターブロック…セミホロウボディ…だと!? なんとあの名機ES-275がまさかのセミアコに変更…これは…ギブソンの日本サイトではどうなっているんだろう。
ギブソン・ジャズギターの新機軸として打ち出されたES-275が、センターブロック装備のセミホロー・シンボディとなり、リファインされました。ハイエンド・モデルのアポイントメントである、サーマリー・エンジニアド加工(木材の強度、弾性を高め、軽量化する熱処理による木材改質)とチェンバー構造のセンターブロック、同加工を施した高級トーンウッドのアディロンダック・スプルースのブレイシングで鳴りを高め、…
ああ…これは…やっちまったなぁ、という気がします。倒産のわかりやすい影響ではないでしょうか。高級フルアコの制作コストがセミアコのそれよりかかりそうなのは想像に難くありません。だいぶ前にフルアコ職人が大量解雇されたという話もあります。これは…これまでにES-275を買われた方、貴重なものですから、大切になすってください(開運!なんでも鑑定団の中島誠之助風に)。
このES-235という新型ギターも、フルアコではなくセミアコのようです。見た感じ、ホロウボディのES-135を思わせるデザインなので期待しましたが、やはり。
Image from ES-235 Ebony, Gibson.com
これから中古市場でギブソンのアーチトップ、ホロウボディモデルの人気が高くなりそうな気もします。ES-175さえ2019年モデルにはラインナップされていません。L-5のような高級ラインも当然ありません。ジャズギターの歴史の一部が消えていくようで、ちょっと寂しいですね。
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