先日久しぶりにSteinberger Spirit GT-PRO Deluxeの弦を交換しました。久しぶりすぎて手順を忘れていたので、記事で紹介しようと思って写真を撮っておきました。この素晴らしいギターについては過去に2本の記事を書いているので、ご興味のある方はどうぞ。
Jazz Guitar Forumにはこのギターについてのスレッドもあるのでこちらも是非。Steinberger愛好家が集っています(笑)。
スタインバーガー純正のダブルボールエンド弦
では早速弦交換の様子を。今回はスタインバーガー純正のダブルボールエンド弦を使うことにしました。一応普通の弦が使える「GL6ストリングアダプター」も持っているのですが、純正弦のストックがいくつかあるので使い切ってしまおうと。.010からのセット(.010, .013, .017, .026, .036, .046)。こんなふうに1弦が2つ入っているので(親切!)、2弦を張る時に間違えないよう注意したほうが良いです。
箱には3弦が.017wと書かれているのですが、巻き弦ではなく、プレーンです。
チューナーを緩めてボールエンドを露出
ブリッジ下部にあるチューニング・ノブを緩めていくとボールエンドが姿を現します。あとは簡単、外すだけ。弦をセットする時はまずヘッド側に入れてから、このブリッジ側に入れてクルクルとノブを回していきます。ダブルボールエンド弦はこれだけで弦のセットが終わるので マジ感動 です。ちょうどいい長さになっていて、ニッパーも不要。弦高調整・オクターブチューニングはこの記事をご参考に。
早すぎて感動。これがあるからできればダブルボールエンド弦を使い続けたい…
チューニングはロッキングレバーを上げてから。その後レバーを下げて再調整
弦を張り終わったらチューニング。ここで「あれ、どうやるんだっけ」となりました。まず下の写真、左下の「ロッキングレバー」というものをカチッと音がするまで上に持ち上げます。するとトレモロユニットが固定されます。この状態で普通にチューニングします。その後、トレモロアームを使わない方はそのままでOK。使う方は、ロッキングレバーを下に押し下げます。
ロッキングレバーを下に押し下げた状態で、どの弦でもいいので1つ弾いてみて、チューナーで測定します。先程合わせたばかりの音が、もしフラットしていたりシャープしていたりする場合、写真上の「マスター・チューニング・ノブ」を左右に動かして調整します。これは6つの弦全てを同時に調整する作業です。ちなみにここが大きく狂っていると、ロッキングレバーを動かしにくくなるので要注意。
ダブルボールエンドではない普通の弦を使いたい場合
ダブルボールエンドではない普通の弦を使いたい場合は、アダプターを買う必要があります。この記事でも紹介してありますが、スタインバーガー純正のアダプターがあります。このパーツは一度市場から姿を消すと数ヶ月〜1年くらい手に入らないことがあるらしいので、必要な方は見かけた時にゲットしておいたほうが良いでしょう。
売り上げランキング: 5,081
ところで純正のアダプターを使っても、激しいアームアップをすると弦が解けてしまうことがあるようです。そんな場合は、もっとすごいアダプターが存在するらしく、それはJazz Guitar Forumのこの投稿で詳細に紹介してくださった方がいるので、是非参考にしてみてください。安定感がすごいらしいです。ありがたい情報に感謝。
Steinberger Spirit GT-PRO Deluxeは一時流通が途絶えていたのですが、最近イケベ楽器が大量に発注したらしく、また簡単に手に入るようになりました。私が買った時は39,000円くらいだったので、5〜6,000円ほど値上がりしたようです。ムムム…(色によっては安いものもあるようです)。ただもともと45,000円だったとしても高いとは思わない品質ではあります。今までが安すぎたのか…
売り上げランキング: 25,752
さて、弦交換後、快適に使っていますが、他のギブソンスケールのギターで普段使っている.011-のゲージを張りたくなってきました。ダブルボールエンド弦はダダリオからも出ているのですが、.011-のセットは見つかりません(.009か.010のものしかないっぽい)。というわけでそろそろ買っておいたストリングアダプターの出番かもしれません。
本当にいいギターです。極端な話、このギター以外使ってはならぬ、と言われたとしても、多分困りません。ヘヴィメタルから、やろうと思えばジャズの歌伴まで対応可能でしょう。これくらい見た目と出音のギャップが違うギターも珍しいです。