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同じギターを使うこと、他人のギターを使うこと

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パット・マルティーノがPremier Guitarとのインタビューで使用ギターについて聞かれ、こんな回答をしていました。

PG: あなたは何年にもわたって様々なシグネイチャー・ギターを使ってこられましたが、現在はベネデットがメインギターのようですね。楽器という方面では、あなたが求めているものは何でしょう?

一般的な要素としては、正確性だと思う。これはチューニングがいい楽器なんだ。テンションについても変えることができる楽器だ。外見も良い。(良いところが)たくさんある楽器だね。特定の会社がどうという話ではない、適切な時期に引き受けるんだ。私はある楽器に対して自分を合わせていくし、それに何より、正直に言うけれど、自分のギターが届かないような状況のときにそうなるんだよ。ギグに行って、誰か他の人のギターを使わないといけないことがある。それで何かが手元に届くんだが、正直に言うとクソみたいなギターなんだ、でもそれを使わないといけなかった(笑)

そういう時のチャレンジから得られるものは本当に大きく、マイナスや不利益を帳消しにしてくれるんだ。自分の楽器を取り戻そうとするのとは全く違うタイプのチャレンジに直面する。だってもうギグの現場にいるんだし、そこにないものを心配したって仕方がない。楽器について思うことのいくつかはこういうことだね。


(動画は2018年3月28日に米国ジョージア州のベネデット・ギターを訪問したマルティーノ氏)

わりと品のない言葉で率直に語っているところに好感を持ちましたが、慣れ親しんだいつものギターを使うことと、全然知らない人の知らない人の楽器を使うことの違いについて考えさせられました。パット・マルティーノはギブソンやパーカー、エイブ・リベラやベネデットと様々なギターを使ってきていて、個人的には特定のギターと結びついているイメージはなかったりします。

ギターについて保守的だなと思うのはベン・モンダー。20年以上にわたって同じアイバニーズのAS50を使い続けています。同じギターを使い続けることは運指の正確性の面で大事だなと思う反面、違うギターを使ってその寸法や弾き心地にアジャストすることで得られる何かも確かにあるような気はします。


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