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サラリーマン楽器練習者が絶対に外してはいけない3つのゴールデンタイム

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職業音楽家の方は別として、練習時間も練習タイミングも大きく制限されているサラリーマン楽器練習者は、いつ練習するのがベストなのか。これまでも何度か触れてきたこのテーマを、振り返って総括してみたいと思います。

1. 朝起きてすぐの時間帯

これは絶対に外してはいけない時間帯であると思うようになりました。理由は3つ。まず、起き抜けは頭が空っぽであること。雑念がなく、様々なものを容易に吸収できる状態であること。自分が思っている以上に集中力が高い状態であること。それが第1の理由。ベン・モンダーは、ある種の複雑な練習は朝にやらないと意味がない、と語っていましたが、それはこのことと関係あると思います。

脳が無駄な動きを見せはじめる前。思い悩む前。脳が真っ白な状態。タブラ・ラサ。それが起床後すぐの時間帯。これを逃してはいけませぬ。

もう1つの理由。朝起きてすぐ練習せずに他のことをやりはじめてしまうと…例えば、会社のメールを自宅でチェックしてしまう。まずコーヒーの準備をする。まず朝食の準備、まずシャワー、ベランダの植物の水やり…そういうことをやりはじめるとあっという間に時間が過ぎてしまい、結局慌てて家を出るハメに。今朝は練習できなかった、となります。

一時、私は起きてすぐにやることはコーヒーの準備でしたが、今では まずギターのネックを握る ことが最優先です。コーヒーはその後。

第3の理由。朝に練習した内容は、昼間に覚醒しているあいだじゅうずっと脳内で反芻することができます。これは20〜30分の有酸素運動をすると、その後、数時間は脂肪の燃焼効果が続くと言われているあの運動に関する理論と同じで、長く作用するところがあるようにも思っています。朝練習したことを昼間に1度でも2度でも思い出せるのなら、それは大変なアドバンテージだと思います。

2. 帰宅してすぐの時間帯

もしあなたがサラリーマンなら、帰宅して最初にやることは風呂でも食事でも晩酌でもなく、楽器の練習です。扉を開いたら、ネクタイも緩めず、服も脱がずに、ギターのネックを握る のです。まずネックを握る。アンプのスイッチとか、部屋の電気とかも後回しで良し。とにかくネックを握る。 そして30分でも練習できたら、これは黄金の価値がありますよ。

1時間とか2時間とか欲張らなくても良し。30分だけでもOK。その30分には黄金の価値がある!

シールド、ピック、アンプ、ストラップ、どうでも良し。とにかくネックを握る のです。アンプのスイッチを入れたかったら、後で入れれば良いのです。ギターのネックを握った後 に。

3. 寝る前の時間帯

帰宅後すぐに30分でも練習できたとしましょう。その後は、シャワーを浴びたり、食事したり、お酒を飲んだり、テレビやネットを見たり、家族とコミュニケーションを取ったり、ある程度文明人的な活動をするとしましょう。

すると大体、ここで多くの人は疲れてしまって、あとは寝るだけになると思うんですね。

本当に心身が疲れている時はそれでも良いと思います。筋トレもそうなのですが、体調が悪い時、疲れすぎている時は思いきって休むのも大事。無駄に疲労を蓄積するよりは、しっかり休養して疲労を取る。ここは見極めが必要。

その上で、ちょっと無理をしてみるのも大事。もう寝るわ、と思ったその時。とにかくネックを握る。 そして15分でも練習できたら… そして、朝にやった練習、帰宅後すぐにやった練習を少しでも復習できたなら。

それができたなら。眠っているあいだ、脳がそれをムシャムシャと消化・吸収してくれるのです。ヘンな夢を見たりもするかもしれません。でもそれは脳が情報処理に時間がかかっている証拠。その1日、充実した練習ができた証拠なのであります。

そして朝、目覚めた直後、なんとなくボーッとしているように、集中していないように思えても、実は脳はカラカラに干上がった地面に生える植物のような状態なのであります。ここでたっぷり水を与えるのです。

そう、練習という水を…


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