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ジャズに根性は必要か

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長いあいだ「根性」という言葉が好きになれませんでした。というのも、どうもこの言葉には「盲目的にエネルギーを注ぐこと。よくわからなくても、それが正しいかどうかわからなくてもいい」というニュアンスを感じてしまうからです。そういう考え方は、私は今でも相性が悪いです。より観察的に、確信を持って取り組みたい。根性よりも科学を信じたい。

しかしこの「根性」という言葉を調べると、こんな定義があるようです。

物事をあくまでやりとおす、たくましい精神。気力。
苦しさに耐えて成し遂げようとする強い精神力。

コトバンク

こう考えると「根性」という言葉はそれほど悪くないな、むしろ必要不可欠な概念だ、とさえ思います。

ではどんな時に根性が必要なんだろう。例えばジャズギターがうまくなりたい、という時、どんな時に根性が必要なのか。

例えば現在の自分にはきつい速さで弾く時。設定したテンポから遅れず、なんとか食らいつくような練習(でも青筋立てて歯を食いしばるような感じになってはいけないけど)。もうこれ以上発展させられそうにもない、でももう1コーラス! いつもはこれを練習したら終わり、あとは疲れて眠くなるからここまで、という時、プラス5分だけ別のことを練習してみる。

帰宅してもうヘトヘトで今日は練習できないなぁ…と思っても、ギターを手に取って5分だけでもやれることをやってみる。そういうのは上で定義されているような根性だろうし、それは「良い根性」ではないかと思ったりします。

毎日、毎回、ちょっとだけでも現在の自分を超えてみる努力。停滞している時は、これが欠けていることが多い。ステージが上がるときは、やはり少しキツい何かが必要になるような気がします。


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