ラーゲ・ルンドはこれまでにGibson ES-350, Sadowsky Jim Hall Model, Fender D’Aquisto, D’Angelico EX-DHなどを使用してきたようですが、最近メインで使用しているギターはStefan Schottmueller(ステファン・ショットミューラー)というルシアーによるカスタム・モデルらしいです。
これはStefan Schottmueller Big Leonaというモデル。17インチ、ショートスケール(598mm)。
Image source : Stefan Schottmueller Facebook Page
ステファン・ショットミューラー氏のウェブサイトはこちらですが、暫定的なサイトとのことで各種情報発信はFacebookページで行っているようです。氏はスイス国境近くのドイツ南部に居を構えているとのこと。こういう場所。大きい家ですね。主にコンテンポラリー・ジャズギターを制作。顧客にはラーゲをはじめカート、アバークロンビー、ポーランドのシモン・ミカ等がいるようです。
下の動画でラーゲ・ルンドが弾いているのは自身も開発に関わった”Little Leona”というモデル。アルパイン・スプルース、パラレル・ブレイシング、バック・サイド・ネックはメイプル。聴いた感じ、ジム・ホール・モデルの音を思い出しました。ラーゲのインタビュー紹介記事でも書いたのですが、彼はソフトでありながらも埋もれない音を志向しているそうです。
日本ではまだあまり話題に出ないですが、ポーランドのギタリスト、Szymon Mika(シモン・ミカ)もショットミューラー・ギターを愛用。ディレイの使い方がカッコいい。このギター、Victor Bakerよりもウッディな感じが抑制されていて透明感があるような気がします。
ふたたびラーゲによる演奏を聴いてみます。このギターの特徴がわかってきます。確かに輪郭がはっきりしているのに突き刺さるような刺々しさはなく、明瞭さを感じます。
今度はもう一度シモン・ミカ氏の演奏。これもLittle Leona。16インチで598mmのショートスケールです。そういえばラーゲが愛用しているもう1本、Gibson ES-350もショートスケールですね。
こんなテレキャスターも作っています。演奏しているのはポーランドのMaciej Grzywacz(マチェイ・グジヴァチ)というギタリスト。
シンライン構造。ファットでいい音ですね。コンター加工もしてあって弾きやすそうです。ショットミューラー・ギターはポーランドやイタリアのギタリストにも愛用者が多いようです。