マイク・スターンが直近のインタビューでとても面白いことを言っていたのでご紹介。俺はあれができない、これができない、と悩んでいる方はきっと元気が出る内容です(笑)。
時にプレイヤーのスタイルやボイスは、その人ができることではなく、できないことによって決まってくるんだ。ある種の人々はすごいテクニックがあるからテクニカルに聞こえる。そういうすごいテクニックがない人は、他の何かを探すようになる。
ジャンゴ・ラインハルトは火傷のため左手は2本指しか使えませんでした。ジョン・スコフィールドはどうやってもパット・マルティーノのようなフルピッキングができないことに気付き、レガート奏法を研究するようになりました。またジョー・パス風の伝統的なブロック・コードも苦手だったため、あの独特のインターバリックなボイシングに至った。
ジョン・スコフィールドといえばハンマーオン・プルオフを駆使した、流れるようなレガート奏法が特徴の一つ(他にもあの最高なタイム感、アウトサイド...
ティム・ミラーの2-1-2-1ハイブリッド・ピッキング・アルペジオも同じような理由で発生したのでしょう(ピッキングであの速度は無理だと言っていた)。
何かができないからといって練習をさぼっていいという意味ではないのは言うまでもないですが、色々徹底的にやってみた上で、どうしても自分に向いているもの、向いていないものがわかってくることはあると思います。最終的に「できないこと」は自分が本当にはやりたいと思っていないからできないのじゃないのかな、などと思ったりもするのですが、どうでしょうか。
でも、マイク・スターンは何が苦手なんだろう。それを少し突っ込んで聞いてもらえると嬉しかった(笑)
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