LINE6のディレイ、DL4 Delay Modelerを入手しました。むかし触ったこと自体はあって、ずっと買おうかなー、でも本体も電源もでかくて評判悪いし、1999年からモデルチェンジされていないから新型が出たら検討しよう、と思っていたのですが、いつまでたっても後継機は出ないし、出たとしてもDL4より良い物になるとは限らない。というわけでめでたく購入。
スイッチが壊れやすいとよく耳にしていたので、中古ではなく新品です。DL4は本来AC9V電源駆動(別売り)なのですが、手持ちのコンパクトなDC9Vのアダプターで使うために「TRUETONE 1 Spot CL6」という変換ケーブル(写真右側)も同時購入。エクスプレッション・ペダルのEX-1(写真奥)もゲット。外観がレトロで、昔のアメリカのフルーツミキサーとか昭和の家電製品のようです。
ディレイタイプは下の写真左側でわかるように15種類。あとルーパーが付きます。まだ使いはじめたばかりですが、Sweep Echo, Lo-Res, Ping Pong, Reverseが特にお気に入りです。TC Electronics Flashbackに比べると、ずっと柔らかくて味わい深い音です。このあたりはもう、妙に進化してほしくない感じがします。これでいい、これがいい。
大きいボディにも意味があると思いました。ツマミを回すのがとにかく楽しいのですが、この大きさが使いやすい。最終的に足で制御する予定ですが、単体で考えると絶妙なサイズ感になっていると思いました。アナログシンセをいじっているような感じで、現在はひとまずテーブルに置いて遊んでいます(使い方を覚えるために付属のシールを貼りました)。
ところでDL4を愛用するメアリー・ハルヴォーソンはPremier Guitarのインタビュー(2015)で次のように語っています。15年間で3〜4回買い替えたほどのヘヴィーユーザー。
PG: あなたはLINE6のディレイ・ペダルをクールで風変わりな方法で使っていますね。軽快でスピード感のある(skittering)サウンドが語彙になっています。
MH: (NYCの)ニュースクールに1年間通っていた頃に手に入れたんです。その時までエフェクトはあまり使っていませんでした。たぶん退屈していて、音で実験したくなったんだと思います。それで、他のギタリストの多くが気に入って使っているようなのでDL4を入手しました。試行錯誤して、ピッチ・シフターやリング・モジュレーターのような音を出す方法を見つけました。DL4の良いところは外部フットペダルが使えるところ。最初その音を出す時は手でツマミを回していました。ペダルを入手したら両手が使えるようになったので自分の演奏に本当に組み込めるようになった。ギルドのギターと同じく、DL4も15年間使っています。その間、3つか4つくらい使ってきました。
DL4といえばビル・フリゼールの使用も有名。下の動画でも使っています。彼はReverseもよく使いますね。
最近の若手ではニア・フェルダーも愛用しています。Banditsのリフの残響は恐らくこれでしょう。ストラトとの相性は特に良いように思います。あったかい音ですね…。
ジャズ系ギタリストの間では特に愛されているディレイですね。私が好きなギタリストはほとんどこれを使っています。これまではサイズの問題もあってずっとTCのFlashbackでしたが、じっくり使ってみたらやはり良いものでした。「練習」に疲れてギターを弾かないというのはもったいないので、そんな時は「実験」を楽しみます。時間が過ぎるのを忘れます。アンプ直結の時とは違う脳の部位が活性化する感じ。
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Visual Sound/TRUETONE 1SPOT CL6 LINE6 |
ところでTRUETONEの変換ケーブルでDCアダプターを使うとしても1200mAが必要なので、アダプターによっては動作しない場合があります。最初、家に転がっていた「Replacement for Boss and Ibanez AC/DC Adaptor (MKD-41960200)」という普通のDCアダプターに繋いだら、起動しないので焦りました。うまく行かない場合は諦めて純正の電源にしたほうが安心でしょう。
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