皆さんこんにちは、Jazz Guitar Blogです。昨日の記事では当ブログが終了しカレーについて語る Spicy Curry Blog に生まれ変わる、とお伝えしました。しかしその際に実施したアンケートを通じ、過半数の方々からカレーではなくパット・メセニーやジャズ、ギターに関する記事を読みたい、というご意見を頂戴いたしました。
Note: There is a poll embedded within this post, please visit the site to participate in this post's poll.
皆様のお声を真摯に受け止め、当ブログはSpicy Curry Blogへの衣替えを一時保留することにいたします。今後もJazz Guitar Blogを引き続きお読みいただけると幸いです。
では本日のカレーをご紹介いたします。これは成城石井チキンカリーです。最初に書きます。これは
現在流通しているレトルト・チキンカレーの中で一番うまい
と私は考えます。
レトルトとしては大き目のジャガイモが2〜3個、納得感のあるチキンの塊が2〜3個入っています。ジャガイモ入りのカレーは家庭で作ると荷崩れしやすく、夏場は痛みやすくなることもあるため、なかなか難易度の高い料理です。それをギター練習の合間にお手軽に食することができるのです。
さてお味はどうでしょうか。昨日ご紹介した江崎グリコのビーフカレーLEE30倍とは全く傾向が違います。
LEE30倍は コンディミ一発でシンプルに不穏なテンションを醸し出す というコンセプトですが、対する成城石井チキンカリーは コードとコードを滑らかなボイスリーディングで丁寧に繋ぐ ことを重視しており、クラシックかつ品性の感じられる、一種の本物感があるのです。辛さは程よく、激辛によって味わいをマスクする感じのカレーではありません。
ギタリストに喩えるならビーフカレーLEE30倍はジョン・スコフィールド、成城石井チキンカリーはジョー・パスとでも言えましょう。が、しかし、皆様方がご賢察されているように、両者とも世界最高峰のギタリストでありスタイルの違いはあってもそこに優劣など付けようもございません。
ところで興味深い事実があります。下の箱をご覧ください。左側は新宿中村屋のインドカリー・スパイシーチキンです。右側が成城石井チキンカリー。しかし箱にも記載されているように成城石井チキンカリーは新宿中村屋に対し、本品の開発協力を仰いだようなのです。
左側の新宿中村屋のインドカリー・スパイシーチキンも、私は食べました。結果、どちらがうまいか。成城石井チキンカリーの圧勝です。新宿中村屋といえばカレーの老舗。言わば「オリジナル」。そこに敬意を払いつつも、成城石井はこう思ったのでしょう。オリジナルは素晴らしいが、俺はこうやりたい。こんなふうに俺流にしてみたい。
成城石井チキンカリーは、中村屋のインドカリー・スパイシーチキンへのトリビュートと言っても良いでしょう。そしてトリビュートがオリジナルと共に、オリジナルの力を借りつつ、新しい世界を切り拓いた。トリビュートがオリジナルを超えた感動的な瞬間です。そして、これは実際に食べてみなければわかりません。食べましょう。
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さて今回のJazz Curry Blog、如何でしたでしょうか。米トランプ政権がパリ協定からの離脱を宣言したいま、地球温暖化を食い止めるために私たちにできることはカレーを食べて発汗し体温を下げクーラーを弱めることです。共にこの世界のために立ち上がりましょう。
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