小沼ようすけ x U-zhaan スペシャル・セッション at Motion Blue Yokohamaでその生演奏を初体験して以来、タブラ奏者U-zhaan(ユザーン)氏の魅力にハマっています。氏の他のライブにも足を運びました。最高です。
下はラッパーの鎮座DOPENESS・環ROY両氏とのコラボ。インドの伝統音楽だけでなく様々な音楽とこうして自在に融合してしまう。胡座をかいて、リラックスした集中状態という感じで多種多様な音がタブラから繰り出されてきます。右手の指先からはタイトでコンプ感のある高音群、左手は掌全体を使った低音。気持ち良い音ですねー。
タブラといえばジャズギター好きが思い出すのはこの人、ジョン・マクラフリンでしょう。シャクティ時代に共演していたタブラ奏者はザキール・フセイン(Zakir Hussain)。フセイン氏はU-zhaan氏の先生なのだそうです。そうか、「小沼ようすけ x U-zhaan」は「ジョン・マクラフリン x ザキール・フセイン」の再来だったのか!
最近のお気に入りはこれ。アニメーションも楽しい動画です。このセンス最高。リズムも面白いですね。テクノとラップとインド伝統音楽の饗宴(笑)。鎮座DOPENESS氏との相性抜群ですね。
著書もゲット。U-zhaan氏はTwitterも面白くて、7万人以上もフォロワーがいます。そのツイートと写真を絡めた「ムンバイなう。」シリーズが最高に笑えます。何度読んでも面白い。読むというか、ボーッと眺める感じで楽しむ本。
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U-zhaan氏のインド生活ツイートを読んでいると不思議と心が和みます。かなりひどいエピソードが多いのですが、ひどいことが連続すると人間はそれに対して文句や苦情を言ったり、怒ったり抵抗することをやめてしまうらしい。妙な具合に無力化されて諦念の境地に至るっぽいのですが、その様子に何故か和んでしまうのです。
人はインドという国も、インド人の習慣も変えることはできないのだ。インドとは人智を超えたコントロール不能の空間なのだ。そんな感じがして、それは何処か「音楽の正体」に通じるものがあるようにも思いました。インドの中にいるということは、人智を超えた大いなるエネルギー、すなわちシャクティに身を任せるということなのだ。部屋が洪水になっても、腹痛にカレーでも、タクシーが知らないところに行ってしまっても、基本的にもうどうしようもない。もう、諦めろ。そう、Let it go….
私は幸か不幸かインドという国に行ったことはないのですが、これを読んで少しインドとインド音楽に興味を持ちました。そして、この国には絶対行かないぞ、と固く決意しました。変わりにU-zhaan氏のツイートや著書や音楽を日本で楽しむことにします。
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