月刊「YOUNG GUITAR」の今月号が面白いですよ、という話題をJazz Guitar Forumのスレッドでご提供いただきました。タイミングよく本屋さんに寄れたので買ってみたのですが、面白かったです。ヤング・ギターというよりコンビニに置いてある家電の紹介ムックみたいな雰囲気です。
確かに、もうこういう雰囲気ですよね。面白い。
ちょっと気になったので、主要なギター・ジャズ・音楽関連雑誌の発行部数を調べてみました。ソースは広告代理店堀越というサイトで、情報はこの記事の執筆時点(2018年5月13日)のものです。下のような結果になりました。なお「ジャズ批評」と「Stereo Sound」は季刊です。それ以外は月刊。
媒体名 | 発行部数 |
---|---|
JAZZ JAPAN | 1.5万部 |
ジャズ批評 | 7万部 |
Jazz Life | 10万部 |
レコード芸術 | 10万部 |
音楽の友 | 10万部 |
Stereo Sound | 12万部 |
BURRN! | 16万部 |
rockin’ on | 20万部 |
YOUNG GUITAR | 20万部 |
Player | 25万部 |
Guitar Magazine | 25万部 |
Gigs | 30万部 |
恐らくこのブログを読んで下さっている方は、Jazz Lifeをよく読まれていることと思います。ちなみに「Gigs」という雑誌は「ティーンのロックファン読者を対象とした楽器専門誌」であるとのこと。つまりいちばん部数が出ていると想像される雑誌です。
下は一般の週刊雑誌ですが、比較対象として眺めてみると面白いと思います。「週刊文春」の発行部数は、月刊換算するなら約180万部。上の「JAZZ LIFE」の18倍、「Guitar Magazine」の7.2倍です。
媒体名 | 発行部数 |
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週刊文春 | 450,478部(印刷証明付き) |
週刊新潮 | 349,803部(印刷証明付き) |
さらに音楽と近そうな「趣味系雑誌」の代表として、カメラ・写真の雑誌のデータも調べてみました。良い比較対象になりそうではないですか。カメラ・写真の愛好家は音楽・楽器演奏愛好家より多いのではないかと想像していたのですが、有名な雑誌の発行部数はそれほどでもないようで、少し驚きました。
媒体名 | 発行部数 |
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アサヒカメラ | 36,019部 |
日本カメラ | 45,000部 |
カメラマン | 100,000部 |
どの数字も各出版社による「公称値」。「印刷証明付き」とあるもの以外は、どの雑誌もやはり部数を多めに申告しているような気もしますが、まぁここは公称値を信じるしかないでしょう。
個人的にいろいろと思うところがあるのですが、なかなか書きづらいところがあります。皆様はどう思われますか。
それはさておき、今月の「YOUNG GUITAR」は工夫を凝らした特集で読んでいて楽しかったです。こういう工夫をしないと雑誌はなかなか生き残れない状況になってきているのでしょう。
そして実際に手にとってみたら、面白かった。お金を払う価値があると思いました。だから、買いました。980円。ヤングギターありがとう、と思いました。雑誌が売れなくなった、というのは、紙の媒体がダメになったということではないと思います。面白ければまだまだ行けるのではないでしょうか。