緊迫する東アジア情勢、憎悪で分断されるアメリカ社会。景気低迷・格差・少出生率に苦しむ日本。上達に時間がかかるギター。果たして私達に未来は、光はあるのかーー。
その答えを持っているのはたぶんローラである。
リミットはないじゃん、なにも。リミットはないし、誰かに言われて、私はこうでないといけない、ということもないじゃん? ね。だって、みんなそれぞれその人の人生があるから、思いっきり楽しい、好き、と思って、やっていこうよ。ってなんか思う。
自分は自分でつくる。だよね。で、言い訳はしない。それが自分だから。そう思わない?
私はむかしからローラの喋り方が好きである。外国語として習得した日本語で、言葉を選びながら、それでいてフローを失うことなく、「言わなければいけないこと」ではなく「言いたいこと」を言う。しかし放言はしない。彼女はただ正直なだけなのだ。そんなローラはいつも眩しい。不当な奴隷契約を乗り越え、自由を手にしてほしい。ローラならそれができるはずだ。
金正恩とドナルド・トランプを握手させられるのは、ローラだけかもしれない。ついでに書くと、彼女の言葉には音楽習得の秘密も隠されているのではないだろうか。いま私達に必要なのはローラ的な生き方である。自分は自分でつくる。そして言い訳はしない。
(民明新聞2017年9月5日社説)
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